矯正歯科の治療はブリッジ治療中でもできる?最新治療と注意点を解説

query_builder 2025/04/19
著者:0歳からのあかり歯科
18矯正歯科 ブリッジ

矯正歯科とブリッジ治療、両立できるのか不安に感じていませんか?「ブリッジが入っていても矯正できるの?」「装置をつけたままMRI検査って受けられるの?」そんな悩みを抱える患者さんが、ここ数年で急増しています。実際に、矯正歯科の初診カウンセリングに訪れる方が、ブリッジや差し歯がある状態での矯正治療に対して不安や疑問を持っているというデータもあります。

 

特にインプラントやクラウンなどの補綴治療をすでに受けている場合、「歯並びを整えたいけれど、既存の装置が邪魔になるのでは?」という心配は当然です。ブリッジや差し歯、仮歯があるケースでは、矯正装置の選択や治療計画に注意が必要になるからです。

 

この記事では、矯正治療とブリッジの相性やリスク、安全性の高い装着方法、装置ごとのMRI対応状況までを詳しく解説しています。信頼できる歯科医療機関の情報と、現場の治療実績に基づいた専門的な見解をもとに構成しており、読んだその日から安心して治療の一歩を踏み出せる内容になっています。

 

放置してしまうと、適切な治療タイミングを逃し、後に再治療のリスクや余分な費用負担につながることも。自分に合った方法を知ることは、未来の自分を守る選択にもなります。安心して治療を進めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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0歳からのあかり歯科では、お子さまから大人まで幅広い年代の患者様に対し、予防矯正、矯正歯科、予防歯科をご提供しています。予防を重視し、虫歯や歯周病の早期発見と治療を目指しており、お子さまの成長に合わせた矯正治療も行っています。患者様一人ひとりのニーズに合わせたケアをご提供し、安心して通える歯科医院を目指しています。歯の健康を守るために、一緒に取り組んでいきましょう。

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ブリッジと矯正は何が違う?それぞれの目的と治療対象

歯科治療において「ブリッジ」と「矯正」はしばしば混同されがちですが、まったく異なる目的と対象を持っています。まず、ブリッジは欠損した歯を補う「補綴治療」の一種です。歯を失った部分に、両隣の歯を支えにして人工歯(ポンティック)を橋のように架ける構造で、咀嚼機能や見た目の回復を目的としています。

 

一方、矯正は歯並びや噛み合わせの乱れを正すための治療であり、健康な歯を移動させることで審美性と機能性を向上させます。歯列矯正の代表的な方法には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザラインなど)があり、それぞれ適応症例が異なります。

 

両者の最も大きな違いは「歯を動かすか、補うか」という治療手段です。ブリッジは動かない人工歯を用いますが、矯正は天然歯を計画的に移動させます。つまり、ブリッジは歯がない状態の補填であり、矯正は歯がある状態での位置調整です。

 

これを表にまとめると、以下のようになります。

 

項目 矯正治療 ブリッジ治療
主な目的 歯並び・噛み合わせの改善 欠損した歯の補填
対象 天然歯全体 欠損部+両隣の健康な歯
装置の種類 ワイヤー、マウスピース等 セラミック、ジルコニア等の補綴物
移動の有無 あり(天然歯を移動) なし(固定)

ブリッジがあると矯正はできない?できる?

ブリッジが既に口腔内に入っている状態での矯正治療は、結論から言えばケースバイケースです。状況によっては可能であり、また矯正のために一時的な処置が必要となる場合もあります。ここでの重要なポイントは、ブリッジの位置、種類、状態、支台歯の健康度、患者の治療目的です。

 

一般的に、ブリッジがある場合に矯正を検討する際、次のような疑問が多く寄せられます。

 

  • ブリッジを装着したまま歯列矯正は可能か?
  • ブリッジを外す必要はあるのか?
  • 切断や仮歯への変更のリスクは?
  • マウスピース矯正でも対応できるか?
  • 治療費はどのくらい追加されるのか?

 

これらに対する基本的な答えは以下のとおりです。

 

ブリッジの存在が直接的な矯正治療の妨げになるかどうかは、そのブリッジが歯の移動を要する位置にあるかどうかで判断されます。移動が必要な歯に固定されたブリッジは、物理的に歯を動かすことができないため、いったん除去・切断が必要となります。この場合、仮歯に置き換えたうえで、矯正装置を装着する流れが一般的です。

 

以下に、ブリッジがある患者への対応パターンをまとめます。

 

ブリッジの位置 矯正治療への影響 処置方法例
歯の移動が不要な場所 原則として影響なし そのまま矯正装置を装着可能
歯の移動が必要な場所 移動が不可能 ブリッジを切断・仮歯に変更
複数の歯にまたがるブリッジ 支台歯が固定され動かせない 仮歯+インプラント仮義歯などで対応

 

また、マウスピース矯正(インビザラインなど)の場合、アタッチメントを歯面に装着する必要があるため、人工歯であるブリッジ部分には固定が難しいという問題があります。そのため、マウスピース治療ではより慎重な設計が求められます。ワイヤー矯正に比べて調整の自由度が少ない点も留意すべきです。

ブリッジと矯正の治療順はどちらが先か?ケース別に解説

ブリッジと矯正を併用する際の大きな疑問のひとつに、「どちらの治療を先に行うべきか?」というものがあります。結論としては、「ケースによる」ものの、一般的には先に矯正治療を行い、その後にブリッジを作成する方が適切とされています。

 

その理由は以下のとおりです。

 

  • 歯列矯正により歯の位置が変わるため、先にブリッジを作ってしまうと矯正後に合わなくなる。
  • ブリッジを外す、再作成するなどの二重手間が発生し、費用・時間ともにロスが大きくなる。
  • 支台歯の負担を最小限にするには、歯並びが整った状態で補綴設計を行う方が精度が高い。

 

以下に、症例別の治療順ガイドラインをまとめます。

 

症例タイプ 推奨される治療順 補足説明
歯列が大きく乱れている場合 先に矯正 → 後でブリッジ 歯並びを整えた後に精密な補綴設計が可能
ブリッジの再製作を予定している場合 先に矯正 → 後でブリッジ 再製作前提であれば、矯正後に適切な支台形成が可能
既存のブリッジが機能的・審美的に問題なし 状況に応じて同時またはブリッジ先 精密検査のうえ、矯正の影響がないと判断された場合は同時も可能
前歯にブリッジがあるが咬合に問題あり 基本は矯正が優先 咬合調整を先に行うことで、長期安定性が高まる

 

そのままブリッジを使って矯正するケース

 

ブリッジが装着された状態でも、矯正治療が可能なケースは実際に存在します。ただし、これはごく限られた条件が整っている場合に限られ、矯正装置を付ける歯やブリッジの位置、構造、素材、そして移動が必要な歯の有無などを総合的に診査する必要があります。

 

そのままブリッジを使える症例では、ブリッジが設置されている歯に矯正による移動を必要としない場合が一般的です。たとえば、奥歯に固定されたブリッジがあり、前歯の歯並びや噛み合わせを整えたいときなどが該当します。この場合、ブリッジ自体に手を加えることなく、ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置を他の歯に装着し、問題のある部分だけを矯正します。

 

こうした症例では、以下のような条件がポイントになります。

 

  1. ブリッジが固定されている歯が動かす必要のない歯であること
  2. ブリッジの構造が安定していて装置の装着を妨げないこと
  3. 他の歯への矯正力がブリッジの支台歯に悪影響を及ぼさないこと
  4. ブリッジの材質や形状が装置と干渉しないこと

 

また、マウスピース矯正を選択する場合は、ブリッジ部分にアタッチメント(突起状の構造)を装着できないため、治療設計に制限が生じます。そのため、治療プランの段階で歯科医師によるシミュレーションを十分に行い、リスクと可能性を丁寧に検証することが必要です。

 

一方で、費用面や時間面では比較的負担が少なく、以下のようなメリットが得られます。

 

メリット 内容
再治療の必要なし ブリッジを外したり作り直す必要がない
矯正費用の節約 補綴処置が不要なので追加費用が発生しない
治療期間が短縮される可能性 仮歯作成や補綴調整がない分、全体の流れが早くなる

 

ブリッジを切断・仮歯に置き換える矯正パターン

 

ブリッジが矯正治療の妨げとなる場合、その補綴物を一時的に取り外す、または切断して仮歯に置き換えるという選択肢があります。この処置は、ブリッジで固定されている歯が移動の対象である場合に必要となります。

 

たとえば、歯並びが大きく乱れており、ブリッジ支台歯が矯正力のかかる重要なポイントであるとき、支台歯を動かせない状態での矯正は不可能に近いため、仮歯に変更して歯の移動を可能にする方法が取られます。

 

このような症例で多くの患者が気になるのは、以下の点です。

 

  1. 切断後のブリッジは元に戻せるのか
  2. 仮歯は見た目や機能面で問題ないのか
  3. 費用や時間はどの程度追加されるのか
  4. マウスピース矯正でも対応可能か
  5. 仮歯中のトラブル対策はあるのか

 

矯正中の仮歯使用においては、以下のようなテーブルで整理できます。

 

項目 内容
使用する仮歯の種類 レジン仮歯(保険適用)、セラミック仮歯(自費)など
見た目 仮歯でも自然な色調に調整可能
耐久性 数ヶ月〜1年程度の使用を想定
矯正装置との相性 ワイヤー・マウスピースどちらも設計次第で対応可能

歯がない場所への矯正は可能?周囲の歯への影響は?

歯が欠損している状態での矯正治療は、「できるのかどうか」という根本的な疑問と、「周囲の歯に負担がかからないか」という不安を抱える患者が多く存在します。結論として、歯がない箇所を含む症例でも矯正は可能であり、その部分を考慮した治療計画を立てることで、十分な成果が期待できます。

 

歯の欠損部位がある場合、矯正の目的は大きく二つに分かれます。

 

  1. 欠損スペースを閉じて他の歯を移動し、補綴処置(ブリッジやインプラント)を不要にする
  2. スペースを適切に維持または拡大し、後でブリッジやインプラントを挿入しやすくする

 

どちらを選ぶかは患者の年齢、歯の状態、希望する治療方針によって異なります。

 

ブリッジ周囲の歯への影響を考慮した際には、以下のような点に注意が必要です。

 

  • 空隙閉鎖のために隣接歯へ無理な移動力を加えると、歯根吸収や歯肉退縮のリスクがある
  • 支台歯として計画していた歯を動かす場合、補綴の設計変更が必要になる
  • 歯列全体のバランスを乱すような移動は、顎関節や咀嚼機能に悪影響を及ぼす可能性がある

 

矯正専門医はこうしたリスクを事前に精密検査で把握し、診断用ワックスアップやデジタルシミュレーションを活用して治療計画を作成します。

 

また、ブリッジやインプラントの予定がある場合は、そのスペース確保も重要です。矯正によって適切な位置と角度での補綴が可能になるため、結果的に機能的で長持ちする補綴物の設計が実現します。

 

患者にとっては、「矯正によって補綴の選択肢を広げることができる」という視点も重要です。安易に部分入れ歯で済ませてしまうのではなく、将来的なインプラントや高精度ブリッジを見据えて治療を進めることで、長期的な口腔の健康を維持しやすくなります。

MRIを予定している人が気をつけるべき矯正装置の材質

MRI検査を予定している人にとって、矯正装置やブリッジの材質は非常に重要なチェックポイントです。磁力を利用するMRIでは、体内外の金属が強力な磁場の影響を受ける可能性があり、安全性や検査精度に関わるリスクを生じることがあります。

 

特に矯正歯科の患者にとっては、矯正装置や補綴物が非磁性体であること、もしくはMRIに適合した素材であることが求められます。以下に、MRIとの相性が良くない代表的な素材とそのリスクをまとめます。

 

素材名 MRIとの相性 影響例
ステンレススチール 磁性あり(注意) 磁場で引っ張られる、画像が乱れる、熱を持つ可能性あり
チタン 磁性なし(安全) 医療用インプラントでも使用される安全素材
コバルトクロム合金 磁性あり(注意) 歯科補綴で使用されるが、MRI時には画像障害を起こす可能性がある
セラミック 非金属(安全) 完全非磁性であり、影響なし
レジン 非金属(安全) 歯科用プラスチックでありMRIに全く影響しない

 

検査前の問診票には「体内金属の有無」や「矯正装置の装着有無」の記入が求められるため、矯正中である旨を明記しましょう。医療機関によっては、材質証明書の提出を求められる場合もあります。

 

矯正器具を外さずにMRIを受けるケースもありますが、検査部位と装置の距離によっては金属による画像ノイズが問題となることがあります。たとえば、頭部・顎関節・頸部の撮影においては影響を受けやすいため、撮影精度を重視する場合は矯正装置の一時的な撤去を検討することもあります。

安全な素材と最新の矯正技術について

近年、MRI検査と両立しやすい矯正装置やブリッジの素材が多く登場しており、安全性と治療効果の両立が可能になってきています。金属アレルギーや審美性だけでなく、MRI対応という視点でも素材の選定は大きな意味を持ちます。

 

特に注目されているのが、非金属素材を用いた矯正装置や補綴物の技術です。以下のような素材や技術が、安全性の面から高く評価されています。

 

製品・技術名 特徴とメリット
セラミックブラケット 非金属製でMRIへの影響がなく、審美性にも優れる
チタンワイヤー MRIに影響しにくい非磁性金属で、医療機器としても信頼性が高い
クリアアライナー(マウスピース矯正) 完全非金属の透明装置で、MRI・CTともに完全対応
ノンメタルブリッジ セラミックやジルコニアで構成され、審美性とMRI安全性の両立が可能
矯正用スキャナー 金属装置の装着前に三次元診断を行うことで、最適な素材選定をサポートする

まとめ

矯正歯科とブリッジの治療を両立させることは、決して不可能ではありません。しかし、ブリッジがすでに入っている場合や、将来的にインビザラインなどのマウスピース矯正を希望する場合には、素材や治療順、検査への影響など、考慮すべき重要なポイントがいくつも存在します。

 

たとえばMRI検査では、金属製の矯正装置やブリッジが磁場に反応し、画像にノイズを与える可能性があります。特にステンレスやニッケルを使用した従来型の装置は、場合によっては一時的な取り外しや素材の変更が必要となります。一方で、チタンやセラミックなどの非磁性素材であればMRIにほとんど影響を与えないという報告もあり、事前の確認が非常に重要です。

 

また、ブリッジと矯正治療の両立には、治療のタイミングや順番も大きく関わります。装置をつけたまま治療を進めるケースもあれば、一時的に仮歯に置き換え、歯列移動後に再び補綴を行うこともあります。どの方法が適しているかは、歯並びの状態や装置の種類、患者の希望によって異なります。

 

今回の記事では、ブリッジがある人でも安心して矯正を受けられるよう、リスクと選択肢を明確に解説しました。もし不安な点があるなら、まずは専門の矯正歯科でカウンセリングを受け、装置の材質や治療計画を丁寧に相談することが何より大切です。

 

放置すれば歯並びの悪化やブリッジの再製作が必要になるケースもあり、結果として余分な費用や治療期間がかかる可能性もあります。後悔のない選択をするために、今できる一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

Q.ブリッジがある状態で矯正歯科の治療をすると、どれくらいの追加費用が発生しますか?
A.ブリッジの有無によって矯正治療の費用は大きく異なる可能性があります。部分矯正であってもブリッジの材質や歯根の状態によって装置選定や治療方法が限定され、全体の費用に影響します。無料カウンセリングを提供する医院も増えているため、まずは見積もりを依頼するのが安心です。

 

Q.MRI検査を受ける予定があるのですが、ブリッジや矯正装置は影響しますか?
A.金属製の矯正装置やクラウン、ブリッジには注意が必要です。特にステンレスやニッケルが含まれる装置は、MRIの磁場に反応して画像にノイズが生じたり、発熱のリスクがあるとされています。現在では、チタン製やセラミック製の矯正装置、インプラントなども登場しており、これらはMRI対応とされています。治療前には、医療機関で使用中の装置の素材を確認し、必要であれば取り外しや代替策を検討しましょう。

 

Q.ブリッジがある場所の歯を動かすことは本当にできるのですか?
A.完全に固定されたブリッジでは歯の移動は基本的にできませんが、仮歯への置き換えや部分補綴への変更を行うことで矯正が可能になる場合もあります。たとえば、奥歯のスペースが不足しているケースでは、ブリッジの両隣の天然歯に移動力を与えるため、装着前に一時的なクラウン除去や補綴の見直しが行われることがあります。補綴治療と矯正治療の連携が必要となるため、クリニック選びでは補綴と矯正両方に強い医院を選ぶことが成功の鍵です。

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医院名・・・0歳からのあかり歯科

所在地・・・〒167-0042 東京都杉並区西荻北1-5-8 miopost西荻窪 1F

電話番号・・・03-6913-9901

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